当院のED診療
当院ではED診療を行っています。
このページでは、ED診療を受けるに当たっての注意点やED治療薬の概要、当院での診療の流れなどを紹介していきます。
ED診療・ED治療薬の基礎知識
日本ではED患者数は、推計1130万人。40歳以上の男性の3人に1人が該当すると言われています。しかし、実際に治療を受けている人は実際の患者数よりはかなり少なく、ED治療の先進国であるアメリカなどと大きく異なります。
ED治療薬の有効性は80%を超えており、多くのED男性の悩みを解決しています。この数には重度の疾患のある方も含まれており、健康な方での有効率はさらに高くなると推測されます。
ED治療薬は、薬をただ飲めばいいと言うものではなく、服薬のタイミングが非常に重要となります。ED治療薬は完全な空腹時に服用しなければ、その効果は下がってしまいますので注意が必要です。
ED治療薬は、正確には「PDE-5阻害薬」といい、勃起をサポートする薬で、陰茎の海綿体の血流を良くすることで勃起を促します。「精力増強剤」とは根本的に違います。多く飲めば効果も大きくなるという物ではありません。血管に作用する医薬品であり、当然副作用もあり、併用できない薬もあります。
またED治療薬を服用すれば自然に勃起するものではなく、性的刺激を受けることで初めて勃起に至る薬です。
ED治療薬の副作用や注意点
ED治療薬は効果に個人差があり、効き方の嗜好、副作用の発現も人によって異なります。副作用としては、血管拡張作用による顔のほてりや目の充血があります。他に頭痛、動悸、鼻づまりや色覚異常などがありますが、重要なことは前述しました併用できない薬が数多くあることです。
具体的に狭心症治療薬である硝酸薬、一部の不整脈の治療薬や血管拡張薬、そして一部の抗真菌薬や抗ウイルス薬など多岐にわたっていますので、受診される際には、必ず現在服用されているお薬の申告が必要です。
ED治療薬の種類
現在日本で認可されているED治療薬は、バイアグラ(シルデナフィルクエン酸塩:ファイザー株式会社)、レビトラ(パルデナフィル塩酸塩:バイエル薬品)、シアリス(タダラフィル:日本新薬)の3種類で、当院では現在「バイアグラ」「シアリス」の2種類を販売しております。
注:2018年11月現在、レビトラの製造が中断されているため、当院でも販売しておりません。
また、2014年よりバイアグラのジェネリック薬品が販売されており、当院でもシルデナフィルOD錠50mg(東和薬品)を販売しています。
以下、簡単にそれぞれの薬の特徴について紹介します。
バイアグラの特徴
バイアグラは一番最初に開発され発売されたED治療薬です。日本では25mgと50mgが販売されています。服用後約30~60分で効果が現れ、作用時間は約4時間とされている、即効型のED治療薬です。
世界的知名度がありますが、食事の影響を受けやすく、できるだけ空腹時に服用することが望ましいとされています。加えてアルコール摂取で効果は半減しますので、バイアグラを服用する際には、アルコールを控えたほうが無難です。
当院では25mgと50mgのバイアグラを販売しております。
レビトラの特徴
レビトラはバイアグラに次いで開発、発売されたED治療薬です。日本では5mg、10mg、20mgが販売されています。服用後約15~30分で効果が現れ、作用時間は4~8時間とされている、これも即効型のED治療薬です。
バイアグラに比べて早く効果が現れ、作用時間もやや長くなり、加えて食事の影響がバイアグラほど大きく影響を受けないと言われていますが、やはり原則空腹時が望ましく、レビトラを服用する際には、バイアグラ同様アルコールは控えたほうがいいでしょう。
注:現在、レビトラの製造が中断されているため、当院でも販売しておりません。
シアリスの特徴
シアリスは一番新しいED治療薬です。日本では5mg、10mg、20mgが販売されています。服用後1~2時間で効果が現れ、作用時間が最大で36時間と長いのを特徴とする徐放型のED治療薬です。食事の影響がレビトラよりさらに少ないのも特徴のひとつです。
当院では10mgと20mgのシアリスを販売しております。
当院でED診療を受ける場合の流れや注意点
当院でのED診療を希望される場合、ED診療は自由診療となるため保険証は不要です。受付で問診票をチェックいただいた上で診察となります。
診察では勃起を維持する自信や性交の満足度など、国際勃起機能スコア(IIEFスコア、別紙参照)1)に基づく質問票からEDの重症度をチェックします
- 22~25点:正常
- 17~21点:軽症
- 12~16点:中等~軽症
- 8~11点:中等症
- 7点以下:重症
⇒国際勃起機能スコア(IIEFスコア)はこちらよりご覧頂けます。
また、勃起度の評価として、勃起の硬さスケール(EHS)があります。これは診察室にある模型の硬さを触ることで、自分の勃起度の評価を行います。加えて現在服用されているお薬のチェック、既往歴とEDの病歴経過を問診した上でED治療薬の処方となります。
前述のとおりED治療薬の効果は個人差がありますので、3種類の薬を一つずつ試してみてご自身に合った薬を見つけていくことになります。
ED診療の料金
ED診療は自由診療となりますので、お薬の料金は自費となり、診察の料金も保険診療と異なります。料金に関してはお問い合わせ下さい。
注意点
転売目的でのED治療薬の購入は固くお断りさせて頂いております。個人的な利用・消費の範囲外でのED治療薬の利用は、薬事法によって罰せられる事も有ります。